Web制作の現場で見過ごされがちな事実があります。「Webサイトは、作ってからが本番」だということです。設計、デザイン、コーディング――公開までに費やすエネルギーはもちろん大きい。けれども本当の意味で価値を生むのは、公開したあとの解析、検討、テスト、そして更新の繰り返しの中だと、私たちは考えています。
アイビーデザイン合同会社(I BE DESIGN LLC.)でも、Webプロモーションに関わるすべての案件で、この「作ったあとの運用」を最重要に置いています。本記事では、なぜ「公開してから」が本当の勝負なのか、実際どんなステップで運用に向き合うのか、現場の感覚で書いてみたいと思います。

Webサイトは、構築よりも「育てる」フェーズのほうが長い

もちろん、構築段階の設計は大切です。土台がぐらついていれば、その後どんなに頑張ってもブレが出ます。だからこそアイビーデザインは、設計フェーズに時間をかけます。
ただ、その設計も「一度作ったら完成」というものでは絶対にありません。Webサイトは公開してから、ユーザーの反応、市場の動き、検索アルゴリズムの変化など、無数の外部要因と向き合うことになります。一度公開すれば終わり、ではなく、何度もトライ&エラーを繰り返すことにこそ意義がある――これは私自身が、Webプロモーション領域のページに数多く携わってきた中で、繰り返し痛感してきたことです。

完璧を目指さない。まず「公開する」ことが正義

Web運用の代表的なステップを、現場感覚でまとめると、ざっくり次のようになります。

  • ある程度のクオリティに達したら、とにかく一度公開してしまう
  • 公開後、アクセス解析・行動データを取り始める
  • 数字をもとに、不要なページを削除/統合/改編する
  • ユーザー導線を整え直し、再度公開・計測する
  • これを延々と繰り返す

一見荒っぽく見えますが、これが結果として最短距離です。最初から完璧なWebサイトなど存在しない、というのが私たちの前提です。とにかく出してみないと、ユーザーが何を求めているかは見えてきません。
ただし、最初の設計があまりに場当たり的だと、その後の解析にノイズが乗ってしまい、改善判断そのものができなくなります。完璧を目指さないけれど、最初の構造だけは少しだけ慎重に――これが現実解です。ランディングページくらいなら、デザインカンプの画像ベタ貼りで公開してしまい、まず数字を取り始める、という大胆な進め方が正解になる場面さえあります。

公開を遅らせる最大の敵は、「もう少しきれいになってから」「もう少し情報を整えてから」という、悪気のない完璧主義です。その「もう少し」が、機会損失を毎日積み上げています。

解析・テスト・改善のサイクルを止めない

公開したあとにやるべきは、ひたすら数字を見て、改善し続けることです。アクセス解析、ヒートマップ、コンバージョン計測、検索クエリ分析――手段はたくさんありますが、共通するのは「ユーザーの実際の動きを見る」という視点です。
数字を見ていれば、不要なページが浮かび上がります。役割が重複しているページが見えてきます。逆に、思いのほか伸びていて、深掘りすべきテーマも見つかります。それらを削除し、統合し、新しいコンテンツに改編する。この継続が、ユーザーの導線を最適化し、サイトを「使いやすく」「伝わりやすく」変えていきます。
印刷物と違い、Webサイトのいちばん良いところは、フレキシブルに変化させられることです。一度刷ったら直せない紙とは違って、Webは公開後でも書き換えられる。であれば、その特性を最大限活かして前向きに変化させ続けることこそ、Webサイト運用の本質だと考えています。

「正解」は数字だけが握っている

制作側にも、クライアント側にも、強くお伝えしたいことがあります。こだわりすぎたところで、ユーザーの反応=数字にしか正解はありません。制作者の美学にも、経営者の好みにも、最終的な答えは含まれていません。答えはいつも、リリース後の数字だけが握っています。
だからアイビーデザインがプロジェクト初期にお伝えするのは、いつも同じです。「正解はありません。とにかくリリースして、数字を見ないことには判断できません」。そのうえで、私たちはこれまで積み上げた知見を最大限に活かした構成・設計で、スタート地点を作ります。スタート地点を引く責任は私たち、走らせて速くするのは数字との対話の仕事――そう役割を分けて考えています。

最初のリリースはJimdoでもSTUDIOでも構わない

「数字を取り始めることが最優先」という立場でいえば、最初のWebサイトに使うツールは、極端な話、何でも構いません。Jimdo、STUDIO、Wix、ペライチ、WordPress――どれもスタート地点としては十分機能します。
最初はレイアウトが拙くても、構成が曖昧でも、文章が硬くてもいい。とにかくリリースしてみて、市場の反応を見ながら、情報発信を止めない。この姿勢こそが、結果的に「正解」へ近づく最短ルートです。むしろ、ピカピカに作り込んで沈黙しているサイトよりも、雑に出して毎週更新しているサイトのほうが、Googleにもユーザーにも好かれる、というのが現場の実感です。
余裕が出てきたタイミングで、より自由度の高いCMSや自社開発へのリプレイスを検討しても、まったく遅くありません。順序が逆になると、リプレイスに時間を吸われて発信が止まり、結果として何のデータも取れない、という最悪の状態に陥ります。

アイビーデザインが大切にしている運用姿勢

アイビーデザイン合同会社(I BE DESIGN LLC.)では、Web制作・運用支援において、「とにかくリリースして数字を見続ける」という姿勢を一貫して大切にしています。これまでの知見を最大限に活かしたスタート地点の設計と、公開後の改善サイクルを止めないための運用伴走――その両方を、ひとつのチームで提供できることが私たちの強みです。
「サイトは作ったけれど、何を見て改善すればいいか分からない」「リニューアルを検討しているが、また“作って終わり”にはしたくない」「最初は身軽にスタートしたいので、Jimdo / STUDIO含めて選定から相談したい」――そういったフェーズの企業様にこそ、力になれると考えています。

ご相談・お問い合わせ

Webサイトは、作って終わりではなく、公開してからが本当の勝負です。アイビーデザインでは、リリース後の改善サイクルを止めないための設計と運用支援を行っています。
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